HIGEDARUMAです/
中朝露3カ国周遊旅行の5日目の旅行記です。
朝鮮半島最北東端の豆満江から北朝鮮を出国、ハバロフスク行きの国際列車に乗ってロシア沿岸地方の田舎町「ウスリースク」へ向かいました。
ホテルで一泊してからウスリースクの町を半日観光しました。
目次
ハサン駅を出発
18時45分、ハバロフスク行きの列車はハサン駅を出発しました。ガタンという列車の軋む音を立てながらロシアの沿岸地方を北上していきます。
乗車した豆満江発ハバロフスク行きの国際列車
ハサンからウスリースクまでは約250km、所要時間は約6時間です。
ロシア沿岸地方の景色
ハサンの町があるハサン地区はその大部分が自然保護区となっており、未開拓の湿地帯が広がっていました。道路もコンクリート舗装が施されておらず、民家もポツポツと見受けれられる程度でした。
列車の車窓から見たロシア沿岸地方ハサン地区の景色
広大な湿原地帯が広がっています
沿岸地方の日暮れは訪れた8月だと夜の20時頃。あたりは少しずつ暗くなってきました。
沿岸地方を北上
列車の速度は約50キロと低速で、ちょうど良い乗り心地です。
途中の停車駅は把握していませんが、ハサン駅を出発してから小さい駅に何度か停車していました。途中から乗り込んでくる人はおらず、ウスリースクまで4人掛けの個室をひとりで使うことができ快適でした。
途中で停車したグヴォステヴォ駅という小さな町の駅。駅舎とは思えない造りです。
乗務員はロシア人でロシア語以外は通じませんが、言葉が分からなくても伝わるように努めてくれるためコミュニケーションには困りませんでした。
車内販売はありませんが、飲料水やカップ麺などの食料は積み込んでいるようです。乗務員室に行けば販売してもらえました。
ハサン駅で買ったピロシキと車内で買った水をいただきました
個室のドアは防音機能が備わっているのか、閉めればある程度の雑音が遮断され、ガタンゴトンという心地よい音だけが響き渡ります。電波は町を除き圏外で、特にやることも無かったので3時間ほど寝ていました。
枕カバーや布団のシーツが提供されました
ウスリースクに近づいてくると乗務員がドアをノックして知らせてくれました。どの部屋の乗客がどこで降りるのかはしっかりと把握されているようで降り過ごしの心配もありません。
室内のベッド
列車内の共用通路
ウスリースクに到着
日付が変わった0時50分、列車はウスリースク駅に到着。
ウスリースク駅のホーム
ウスリースク駅の駅舎
時刻はすでに深夜、駅周辺は暗かったですが、降りた乗客や迎えの人で少しだけ賑わいを見せていました。
ここで降りたロシア人はウスリースク在住の人がほとんどなのかそれぞれの帰路についていました。乗客の北朝鮮人は迎えのタクシーなどを手配しているのか、駅舎前にしばらく留まっていました。
ウスリースク駅の前には小さな公園があって、ホームレスらしき人がこちらの様子を伺ってきます。深夜ということもあって恐かったです。
駅前の小さな公園
タクシーでホテルへ
宿泊先のホテル「ノスタリジュ」までは駅から3キロ程。最初は歩こうと思いましたが、夜も遅く、荷物も重たかったので、タクシーを使うことにしました。
駅前には少しですが客待ちをしているタクシーが数台いて、運転手にノスタリジュへ行きたい旨を伝えました。値段を交渉してみると150ルーブルと思ったより安かったので即決。運転手は剛腕な外見で恐そうでしたが、中身はとても優しい人でした。
深夜のタクシーはどの国でも恐いです
ホテルに到着
深夜1時30分、ノスタリジュに到着。夜遅かったですが、フロントの入り口は空いていて、チェックインもまだ受け付けていました。
ノスタリジュのエントランス
フロントにアジア系の男性が座っていて宿泊者かと思ったらホテルの従業員でした。朝鮮半島から移住してきた朝鮮系のロシア人のようでした。ウスリースクには朝鮮半島からの移民が多いように感じました。
部屋はシングルベッドの部屋。とても清潔で快適でした。1泊1,100ルーブル(約1,800円)とかなり安かったです。
宿泊したシングルルームの部屋
ロシアのウスリースクで宿泊したホテル|ノスタリジュ起床・朝食
翌朝7時頃に起床。前日、列車の中で寝たこともあってなかなか寝付けませんでした。
ホテルの1階に併設されていたレストランで朝食をいただきました。何種類かのメニューから選べるようでマカロニと紅茶を頼みました。マカロニはひき肉と塩胡椒で味付けしただけですが、とても美味しかったです。
ホテルの無料朝食
町歩きを開始
朝食後、町歩きを開始しました。ホテルから3キロ離れたバスターミナル周辺まで歩いて向かうことにしました。
日曜日の朝ということもあり、人通りは少なく静か。ロシアの沿岸地方の田舎町といった感じです。
ウスリースクの人口は約16万人。中国や北朝鮮に近く1886年まで清国の領土でしたが、町の景観や町ゆく人は完全にロシアです。
北朝鮮の豆満江から列車で約6時間、そこは完全にヨーロッパでした
大通り沿いにはスーパーや売店、飲食店などがあります。途中に立ち寄った公園では朝から散歩する家族連れがいたりと平穏な雰囲気が漂っていました。治安も良好で町歩きもしやすかったです。
大通り沿いに並ぶ飲食店など
町の中心にあった公園
道端で催されていた朝市
ロシア正教会
バスターミナル近くのフラム・ポクロヴァ・プレスヴャトイ・ボゴロジツィというロシア正教会を訪れました。ロシア革命でも破壊を免れた沿岸地方でも古い教会です。
フラム・ポクロヴァ・プレスヴャトイ・ボゴロジツィ教会
観光地化された教会ではなくキリスト教を深く信仰する人がお祈りに来る神聖な教会で、女性はスカーフを頭に巻いてから中に入っていました。キリスト教徒以外が入場できるかは不明ですが、中には入りませんでした。
教会の入り口
お祈りに来た家族連れ
中央市場
教会のとなりにある中央市場に来ました。市場の建物とその周辺の屋台界隈が中央市場で、食料品が中心的に取り扱われていました。買い物をする地元の人の姿が見受けられました。
市場で開かれていた朝市
色んな種類のお菓子が売られていました
朝鮮半島から移住して来た朝鮮系ロシア人が多くキムチも売られています
ロシアのお土産で有名なチョコレートを購入しました。大きいサイズの板チョコが1枚80ルーブル(≒115円)。お土産用に10枚ほど購入しました。ウラジオストクと比べると40ルーブルくらい安いです。小さいバラ売りのチョコレートも購入しました。たくさん買って275ルーブル(≒400円)でした。
味は普通のミルクチョコレートです
ばらまき用のお土産として便利です
宿に帰還・チェックアウト
宿に戻るため、来た道とは別の道を通って帰りました。
建物の塗装や道路の修復工事をしている様子を見かけました。そういった作業にはロシア人も従事していますが、ロシアへ出稼ぎに来ている中央アジア諸国出身の人もいました。
大通りを一歩外れるとローカル色が強くなります
ロシアの映画館
ロシア映画の広告
通り道にあったスーパーでウォッカとビールを購入しました。ウォッカが250ルーブル(≒360円)、500㎜缶ビールが90ルーブル(≒130円)くらいでした。
ホテルに戻りチェックアウト。チェックアウト時間の11時を過ぎてしまいましたが追加請求等はされませんでした。
ホテルのフロント
ウラジオストク行きのチケットを購入
ウラジオストク行きのバンに乗るためにバスターミナルへ向かいました。
バスターミナルに到着。チケット売り場でウラジオストク行きのバンのチケットを購入しました。435ルーブル(≒630円)でした。窓口でウラジオストクと言うと電卓で料金を提示してくれるので購入は簡単でした。中国行きの国際バスのチケットも購入することができます。
ウスリースクバスターミナル
チケット売り場。左にある黄色い窓口が中国行きの国際バスのチケット売り場です。
無事にウラジオストク行きのバンのチケットを購入
バスターミナル内にあった売店でピロシキとペリメニを購入。ペリメニにはバーベキューソースがかかっていて美味しかったです。
バスターミナル内の売店
ペリメニとピロシキ
ウラジオストク行きのバンは12時40分にバスターミナルを出発しました。
ウラジオストクまで乗車したバン
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