HIGEDARUMAです/
中朝露3カ国周遊旅行の5日目の旅行記です。
北朝鮮最終日、羅先市から朝鮮半島最北東端の豆満江へ向かい中朝露の国境地帯を視察、国際列車に乗ってロシアへ出国しました。
羅先市から豆満江までは約50キロ、車で1時間ほど掛かります。
朝食
翌朝8時前にホテルのフロントに集合して、ホテルのレストランで朝食を食べました。
朝食のメニューは昨日とほどんど同じ
お世話になったガイドと運転手に日本から持ってきた折り紙で鶴を折って渡しました。喜んでもらえたので良かったです。
豆満江へ移動
バンに乗り込みロシアへの国際列車の出発地である豆満江へ向かいました。
羅先市内から豆満江までの距離は約50キロ、車で1時間くらい掛かりました。
道中では「先鋒」という羅先特別市で羅先の次に大きい街を通過したり、北朝鮮で一番大きい湖「西潘湖」を見ることができました。
先鋒の街並み
北朝鮮で一番大きい湖西潘湖
羅先市内からほど近い道路は舗装されていますが、市内を離れていくにつれて未舗装の砂利道が多くなってきました。
朝露親善閣
朝露親善閣を訪れました。
朝露親善閣は2002年8月24日に当時の金正日総書記がロシアのウラジオストクからの帰りに立ち寄った場所。ロシアのハサン側にも同じ親善閣があります。
朝露親善閣
親善閣の駐車場。綺麗に整備されている。
金日成や金正日がロシアを訪問した際の写真が展示してあります。
朝露親善閣の中にあった会議室のような場所。撮影ができたのはここだけで展示されている写真は撮影できませんでした。
金正日がロシアからの帰りに訪れた2002年8月24日の日付が書かれている
朝中露展望台
朝中露展望台へ向かいました。
中国と同様に北朝鮮側にも朝中露の国境を見るための展望台があります。
朝中露国境が見られる展望台
朝鮮半島の最果てにある朝鮮の建造物
ここは朝鮮半島の最北東端で朝中露の国境を間近に見ることができる貴重なスポットです。展望台は小高い丘の上にあるので、対岸のロシアや中国の景色をはっきり見ることができました。
展望台からの景色
北朝鮮は豆満江という川を隔ててロシア・中国と国境を隔てています。川の向こう側はロシア・中国領となります。ロシアと中国は対岸の陸地で国境を隔てています。
川の向こう側に広がるロシアの大地
中国側にも同じような展望台があり、展望台にある望遠鏡でその様子を見ることができました。中国の展望台の右側には赤い屋根の黄色い建物があり、これはロシアの建物のようです。ロシアと中国は山の中で国境を隔てています。
左に見える灰色の塔は中国側の展望台。右側に密集している建造物はロシアの建物。手前の大地は北朝鮮です。豆満江には朝鮮ロシア友情橋が架かっています。
中国側の領土はあまり見えませんが、北朝鮮側の領土は国境付近まで開拓されていてとうもろこし畑が広がっています。一方でロシア側の領土は未開拓で、草原が彼方まで広がっているのが見えました。
広大なロシアの大地には未開拓の自然が広がっている
豆満江は大きな一級の国際河川で朝中の国境にある白頭山に源流があります。このまま日本海に流れ着きます。水の色は茶色く濁っていました。
湖のほとりのホテル
展望台の下に湖に面したホテルがありました。
ホテルとは思えない外観
ホテルらしくない外観ですが一応ホテルようです。この展望台付近には中国人を滅多に連れて来ないため宿泊者は少ないそうです。
立派な造りのホテルの内観
ホテルからは湖が見える
昼食
展望台で昼食をいただきました。北朝鮮での最後の食事です。
展望台の屋外にあるテーブルでお弁当を食べました。羅先市のレストランで作ってもらったものです。
米はもち米でした。
すぐ向こうには朝中露の国境が見え、国境を眺めならの食事は今までに体験したことが無いくらい新鮮でした。
国境を眺めながらの食事は最高でした。
豆満江駅
昼食後は豆満江駅へ向かいました。ロシア行きの国際列車はここから出発します。
豆満江駅
車内で列車の乗車券をもらい、荷物を持って出国審査・税関検査を受けに行きます。
国際列車の乗車券
ロシア・中国国境まで数百メートルと近く、中国の電波を拾うことができました。
豆満江駅の駅前は閑散としている
出国・税関検査
駅舎に向かって左側に税関があり、ここで出国審査、税関検査が行われました。
税関検査はかなり厳しく、カバンから荷物を全て出されて、隅々までチェックされました。カメラ、携帯の中にあるデータも全てチェックされました。
通常北朝鮮の入出国スタンプは押されませんが、ここ豆満江の税関でなら出国スタンプは日本人でも押してもらえるようです。ガイドが記念にどうですかと言っていて、出国審査官に確認したところ日本人でもスタンプの押印は可能なようでした。ですが後々のことを考えてスタンプの押印はやむなく諦めました。
一緒に税関検査を受けていたロシア人はパスポートにスタンプを押してもらっていました。税関検査もX線に荷物を通すだけと簡易的でした。
ガイドとの別れ・国際列車に乗車
ひと通りの出国手続きが終了して、ガイドとのお別れの時間がやってきました。突然で実感が無く寂しい感じがしました。ガイドのKangさんSang Giさんには本当にお世話になりました。ツアーで色々わがままを聞いてもらったり、税関検査でもデータを消去されないよう交渉をしてもらいました。
税関検査場を出ると向かいに乗車する列車が停まっていました。列車はロシア製の車両で、シベリア鉄道で運行されているものと同じ車両です。先頭に機動車が1両、後ろに客車が2両あります。食堂車はありません。乗務員はロシア人で、英語は全く通じません。
ロシアのウスリースクまで乗車した列車
席は個室になっていて鍵付きのドアが付いています。4人掛けの座席は背もたれを倒すことでベッドにもなります。ウスリースクまでの約6時間、この個室を1人で使うことができました。
広くて快適な個室
長距離の移動でも快適に過ごせるよう様々な設備が備わっている
座席やトイレなど車両の設備は新しいものが多く綺麗でした。中国で乗車した寝台列車と比べるとはるかに快適でした。
出発
列車は発車時刻の15時に豆満江駅を出発。
豆満江駅のホーム
列車はギシギシと軋む音を鳴らしながら低速で進んで行きます。途中、点検か何かのために何度か停車をしました。駅を出発してから橋にたどり着くまでには30分くらい掛かりました。
豆満江駅周辺の景色
朝鮮ロシア友情橋の全長は約400メートル、北朝鮮とロシアを結ぶ唯一の陸路です。
朝鮮ロシア友情橋と豆満江
対岸のロシア沿岸地方・ハサンに到着
ハサンに到着
豆満江を渡り終えロシアのハサンに到着。ロシアと北朝鮮には1時間の時差があり、ロシアの沿岸地方の方が1時間進んでいます。
橋を渡り終えてすぐの場所
風になびくロシア国旗。ロシアに来たことを実感できます。
橋を渡り終えたところで列車は停車。ロシアの国境警備員が乗ってきて部屋を隅々までチェックしていました。国境警備員にロシアへの入国目的を簡単な英語で聞かれました。
列車の点検が終わると再び出発、ハサン駅まで移動しました。
到着後、国境警備員が車内にやってきてパスポートを渡しました。国境警備員がパスポートをハサン駅の中にあるイミグレーションに持って行き入国審査が行われます。入国審査の間は列車外に出ることはできず、車内で待機しておきます。入国審査が終了次第、スタンプの押されたパスポートとイミグレーションカードが国境警備員より返却されました。
ハサンの入国スタンプ
ハサン駅を散策
入国審査後、列車の外に出ても良いようなので駅を散策しました。
ハサンは北朝鮮との国境の街で人口は700人ほど。国境の町とは思えないほど静かでした。駅舎の造りには西洋っぽさがあり、東洋から西洋に来たことを実感させてくれます。
ハサン駅の駅舎
ハサン駅のホーム
乗客は自分を除いて、ロシア人か北朝鮮人のみ。ロシア人の内、何人かはハサン駅で下車して行きました。乗客の北朝鮮人のおじさんに聞いたところ、残った北朝鮮人は仕事でこの先のウスリースクやハバロフスクまで向かうようです。
列車が出発するまでは約1時間あり、乗車はタバコを吸ったりとそれぞれの時間を過ごしていました。
乗客は列車の外でそれぞれの時間を過ごしていました。
駅舎の中にあったATM。ロシアルーブルをキャッシングしました。
小さい個人経営の売店があり、ピロシキをふたつ購入しました。ふたつで55ルーブル(≒80円)でした。
冷めても美味しかったピロシキ
ピロシキを購入した売店。オーナー夫妻が優しかった。
待合室。この奥はイミグレーションとなっている。
東に進めばモスクワ・ウラジオストク、西に進めば豆満江
駅舎の裏側
モスクワを経由し、ヨーロッパまで続く線路
北朝鮮では見られなかった日本や韓国のコンテナが見られるようになった。
列車は18時45分にハサン駅を出発、ロシア沿岸地方を北上して行きました。
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