レンタルバイクを借りてフエからドンハへ ベトナムプチ縦断の始まり【東南アジア一周12】

昨日、昼食を食べた所と同じ場所でフエの名物料理のひとつ「バインベオ」を頂いた。米粉・タピオカ粉・水で作った生地を小皿に流し込み、皿ごと蒸してから干しエビと揚げた豚の皮をのせる。ヌクチャムという甘辛いタレを掛けてからスプーンですくって頂く。バインナムと同様、干し海老は鮭フレークに近い食感、豚の皮はおかきに近い味だった。小皿をいくつも使用した宮廷料理らしい贅沢さが味わえた。

食後、grabのバイクタクシーでレンタルバイク屋へ。14,000ドン(≒82円)。

Style Motorbikesというレンタルバイク屋。ハジャン、ハノイ、フエ、ホイアン、ホーチミンの5箇所に展開していて、乗り捨てでベトナム縦断ができる。

Honda Wave αという110ccのバイクをレンタルした。ホンダの海外生産モデルのバイクだ。7日間の利用で1,720,000ドン(≒10,080円)。フエからホイアンまでベトナムをプチ縦断する。

バイクをレンタル後、ガソリンを入れて最初の目的地「ティエンムー寺」へ。

1601年に建立されたフエで最も古い寺院。漢字で書くと「天姥寺」。その昔、一人の老婆がこの地に現れて「いつかここに真の主が来て強力な国をつくるためにここに寺を建てるだろう」と言い伝えた。その後、国をつくるためにこの地を訪れたグエンホアンは村人からその言い伝えを聞きこの地にティエンムー寺を建てた。

オースティンA95という自動車。1963年6月11日、ティエンムー寺の僧侶ティック・クアン・ドックは当時フエが所属していた南ベトナム政府が仏教徒に対して弾圧的な政策を行なっていることに抗議するため、この車で首都サイゴンへ向かい、大衆の前で焼身自殺を行なった。

焼け跡からは形そのままの心臓が発見された。焼身自殺の様子は世界中に放映され、それを「人間バーベキュ」と揶揄した南ベトナム政府に反感が集まり、同年11月に起きたクーデターにより大統領が暗殺された。

ティエンムー寺近くの駐輪スペースのような場所にバイクを停めた。料金は10,000ドン(≒58円)。外国人価格で周りのベトナム人は半額の5,000ドンだった。

ティエンムー寺を出発。海岸沿いを走りながら、フエから北に70kmの場所にあるドンハという町を目指す。途中良い感じの田んぼ道があったので、バイクを停めて休憩した。

海を目指してバイクを進める。閑静な住宅街を抜けると広大な南シナ海が現れた。

ベトナムの東側に3260kmに渡って伸びる海岸線。この海の向こうには中国 海南省・海南島がある。

砂浜に停められた漁船。木製の船には小さなエンジンがひとつ付いているだけでその他は非常に簡素な作りになっている。あるものを最大限活用するベトナムらしさが出ている。

海岸線沿いの道路をしばらく北上。フエやドンハがあるベトナム中部は国土の横幅が狭いエリア。その幅約70km。あの山の向こう側にはラオスがある。

15時半、良い佇まいのローカル食堂で遅めの昼食。

数日ぶりの炒飯を頂いた。30,000ドン(≒176円)。ご飯ものでお腹が満たされると同時に満足感も満たされる。

食後のデザートにチョコレートシェイクも頂いた。20,000ドン(≒117円)。街中とローカルエリアの物価の差が顕著に現れている。家族経営のとても暖かい場所だった。外国人が来るのは滅多にないのか、とても親切に接して頂いた。

田畑と東南アジアらしい赤土。良い景色があればフラっと立ち寄れるのはレンタルバイクのメリットだ。

町外れでよく見かける米畑。ベトナムのあちこちで食べられる米麺の聖地。

18時、ドンハの宿に到着。エアコン付きの部屋で2泊で345,000ドン(≒2022円)。

宿の近くの食堂で夕食。これまでにない魚の切り身入りのフォー。スープは魚の出汁が効いた濃厚でこってり目の味付けだった。25,000ドン(≒147円)。

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