HIGEDARUMAです/
2020年2月、ベトナムのハノイでレンタルバイクを借りて観光しました。
バイクのレンタルについて、その一部始終と街中を走行した様子など紹介していきます。
ハノイ近郊や市街地の観光地へアクセスするのにとても便利でした。
目次
レンタルバイク屋
「STYLE MOTORBIKES」というレンタルバイク屋を利用しました。
ハノイの市街地の真ん中に位置しており、ホアンキエム湖周辺から徒歩でアクセスすることができます。
営業時間は8時〜18時です。
↑STYLE MOTORBIKESの場所
店頭の様子
オシャレな店内
店内にあった料金表。長期間のレンタルにも対応しています。
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レンタルに必要なもの
必須
・パスポート バイクのレンタルにはパスポートのデポジットが必要です。パスポートは受付の金庫で厳重に保管されていて、バイクの返却時にちゃんと戻ってきました。
・レンタル料 レンタル料金は1日200,000ドン(≒930円)です。借りた時間の24時間後までに返却すれば、200,000ドンで済みます。16時頃に借りて翌日のお昼に返却しました。
あって良かったもの
・マスク ハノイの大気汚染はかなり深刻です。訪れた2月では晴れた日でも大気汚染によって太陽光が淀んでいました。走行中の砂ほこり対策としてもあった方が良いと思います。
・上着 ハノイには冬があります。訪れた2月は日中は暖かかったですが、日没後は冷え込み半袖では寒く感じました。日が沈んだ後にバイクを運転する時は上着を1枚羽織って運転していました。
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レンタル手続きの流れ
レンタル時
返却時
レンタルしたバイク
Honda RSX Wave
ホンダのRSX Waveというバイクをレンタルしました。
ベトナムホンダで生産されているスーパーカブ系のバイクです。
バイクの操作方法
基本的な操作方法はホンダの「カブ」と似ているように思いました。
ギアチェンジ
変速は4段式。クラッチはなく、左の足元にあるギアを前に踏み込むと1速→2速→3速→4速の順に、後ろへ踏み込むと4速→3速→2速→1速の順に切り替わります。
操作説明の時に言われたのは、ハノイの市街地を走るならギアはずっと4速のままで良いということ。
最初は意味が分からなかったのですがスタッフの方が実際にやって見せてくれると、4速のまま発進していました。
つまり、4速からギアを変えることなく、発進から走行、停止まで全てできるということです。
4速発進では緩やかに発進します。もちろんエンストはしません。逆に1速では力強く発進します。変速付きの自転車を思い浮かべると分かりやすいかと思います。
走行中にギアを変えるときはクラッチは無いのでアクセルを一旦戻してから足元にあるギアで変速を変えていました。
ギアチェンジがありますがいわゆる半オートマですので、一度操作方法を知っておけば後は難しいことはありませんでした。
今何速に入っているかはメーターを見れば分かります。この場合だと4速に入っています。
ブレーキ
ブレーキは右ハンドルと右の足元にあります。右ハンドルのブレーキが前輪ブレーキ、右の足元のブレーキが後輪ブレーキです。
ハンドル周り
メーターには、速度メーター・ガソリンメーター・ギア表示(ニュートラル、1速〜4速)などがありました。
バンドルの左側にはハイビーム・ロウビーム切り替え、クラクション、方向指示器があります。
右側にはヘッドライトのON・OFFスイッチがあります。
スマホホルダー
ありがたいことにハンドル部分にスマホホルダーが取り付けられていました。安定性は抜群で目的地までのルートをスマホで確認するのに役立ちました。
メットイン・給油口
メットインがあるのでヘルメットなどを収納することができます。メットインを開けるには左後ろにある鍵穴に鍵を差し込みロックを解除します。
ガソリンの給油口もメットインと同じ場所にあります。
メットインとガソリンの給油口
メットインのロックを解除するための鍵穴
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ガソリン
レンタル時はバイクのガソリンはほとんど空の状態でした。
まずは近くのガソリンスタンドを調べて給油へ向かいました。
給油するガソリンの種類
僕が訪れたガソリンスタンドでは「RON 92」「RON 95」という2種類のガソリンがありました。
RON92は日本でいうところのレギュラー、RON 95はハイオクです。
Honda RSX WaveにはRON92を給油しました。
ガソリンの値段
1L給油して20,000ドン(≒90円)でした。
日本同様、給油量と料金がモニターに表示されるので表示されている金額をスタッフに支払います。
訪れたガソスタ
市街地の大通りを1キロ程南下したガソスタへ行きました。
↑訪れたガソスタ
車とバイクで給油場所が分かれていました。車の方へ入ると、バイクはあっちですよとバイクのレーンに案内されます。
バイクユーザーが多いこともあって給油するのに列ができていました。
ハノイ中心のガソスタということもあってスタッフには簡単な英語が通じました。「ワンリットル」と伝えて1リットルだけ給油してもらいました。
運転した感想
実際に運転をしてみて感じたことや注意点などを紹介します。
・市街地は取締りが多い ハノイの市街地では良く取締りが行われているのを見ました。ヘルメット着用の有無を取り締まっていました。実際にノーヘルの人が捕まっているのを見ました。ドライバーは「勘弁してくれよ」的な表情をしていましたが、警察官はそれには全く応じていませんでした。警察官は信号のない交差点で交通整備をしていたりと市街地ではよく見かけました。いずれにせよへルメットの着用は必須です。
・市街地の交通量は過剰 ハノイの市街地では大通り・路地関わらずとにかく交通量が多かったです。バイク天国ベトナムというだけあってバイクの数がとにかく多いです。バイクは縦横無尽に走っていて、大通りで左折するために左車線に寄ったりするのには一苦労でした。ミラー・合図・目視は徹底する必要があります。
・無灯火・注意散漫なドライバー多数 日が沈んで暗くなった後でも無灯火で走っているバイクがたまにいました。また進路変更や右左折をするのに合図や確認をしないドライバーもたくさんいます。無理な運転はせず、もしかしたら前に走っているバイクが急に曲がるかもなど「もしかしたら運転」を心がけ、常に危険を予測して走行する必要があると思いました。
・急な飛び出し 特に市街地の路地ではバイクや歩行者の数が多く、不意に飛び出して来ることがありました。歩行者にはバイクが避けてくれるという認識があるようで、バイクが来ていても普通に横断します。
走行中の様子
ハノイの市街地及び近郊の道路を走行している様子を紹介します。
①市街地の大通り
車線はあってないようなもの。車線を守らない車・バイクが相当数走っています。
②大通りでの信号待ち
ほとんどがバイクです。バイク間の距離もかなり近いです。前にいる過積載のバイクは日本の食品を運んでいるようです。
③ロンビエン橋
バイク専用の通行道。日本ではあまり無いので希少です。
④ハノイ近郊の幹線道路
信号機が全く無いので快適に走ることができました。
⑤バッチャン村
ハノイの騒然とした雰囲気とは対照的に落ち着いています。
⑥夜の幹線道路
街灯はありますが、薄暗いので注意が必要です。たまに無灯火のバイクが逆走して来たりするので怖かったです。
⑦夜の市街地の大通り
帰宅ラッシュの時間と被ったのかすごい数の交通量でした。
⑧夜の市街地の大通り2
一人称視点で見るともはやマリオカートです。
レンタルバイクで訪れた場所
バッチャン村
ハノイ近郊にある陶器の生産で有名な村です。ハノイからの距離は約10キロです。
落ち着いた田舎町の雰囲気がありました。陶器の生産で有名というだけあって街中には陶器の販売店がたくさんあります。お土産として購入することができます。
↑バッチャン村の場所
ロンビエン橋
ドンスアン市場の北側からソンホン川に架かり、対岸までを繋ぐ橋です。列車も通ることができる鉄道橋でもあります。
車両はバイクのみが走行することができます。右側走行のベトナムですが、ロンビエン橋では左側走行となっています。
実際にロンビエン橋をバイクで渡ってみました。
↑ロンビエン橋の場所
タンロン遺跡
世界遺産に登録されているタンロン遺跡。かつてのベトナム王朝の城があった場所です。11世紀〜19世紀まで李朝の首都タンロン(昇龍)として栄えたハノイの主要な観光スポットです。入場料は30,000ドン(≒140円)でした。
↑タンロン遺跡の場所
クアンタン寺
こじんまりとしたベトナム寺院ですが、三国志の関羽が祀られているそうです。
入場料は10,000ドン(≒50円)。観光地ですが、観光客よりも地元の参拝者の方が多く、熱心に参拝されている様子を伺うことができました。
↑クアンタン寺の場所
チャンクオック寺
西湖に突き出るような形で建立する寺院です。赤い色の塔と湖が調和していてとても幻想的でした。入場料は無料でした。
↑チャンクオック寺の場所
駐車場所
訪れた観光地でバイクをどこにどのように駐車したかを紹介します。
・バッチャン村 村の中心にあった売店の前。他にも何台かバイクが停めてあり、それに倣って駐車しました。
・タンロン遺跡 チケット売り場の建物の手前にタンロン遺跡専用の駐車場がありました。駐車ゲートの手前で停止して係員から駐車券代わりのICカードをもらって入場します。バイク置き場があるのでそこに停めました。帰る際は入口でもらったICカードを係員に渡して指定された料金を支払います。駐車料金は5,000ドン(≒25円)でした。
駐車場の入り口です。バイク・歩行者ともにここからタンロン遺跡へ入ります。
入り口を入ったら左側に駐車場の入場ゲートがあります。
駐車場の入場ゲートで係員からICカードをもらいます。
バイク置き場にバイクを駐車させます。
タンロン遺跡の駐車場の料金表。2番のところにバイクの駐車料金の案内があります。昼は5,000ドン、夜は8,000ドン、昼と夜両方停めると12,000ドンだそうです。
・クアンタン寺 入り口の右側の歩道に駐車スペースがあります。バイクを停めると係員が来て半券のようなものを渡されます。出発時にこの半券と駐車料金10,000ドン(≒50円)を係員に渡しました。
入り口の右側にある駐車スペース
駐車時にもらった半券。無くさないように持っておきます。
・チャンクオック寺 入り口前の道路を挟んで向かい側の歩道にある駐車スペースに停めました。駐車すると係りのおばちゃんが来て駐車料金10,000ドン(≒50円)を支払いました。支払いをすると半券を渡されました。出発時に再びこの半券を係りのおばちゃんに渡しました。
道路を挟んだ向かい側の歩道にある駐車スペース
HIGEDARUMA
まとめ
バイク社会ベトナムでレンタルバイクを借りて観光してみました。
バイクの数は桁違いに多く、交通ルールやモラルなどはほとんど無いに等しい、まさにカオスな状態でした。
しかしその中で揉まれながら自分が運転する側としてベトナムのバイク体験ができたことはとても良い経験になったと思います。
レンタルバイクだと時間に縛られることなく、自由な旅ができます。市街地にはないローカルなベトナムを見てみたい場合などにはレンタルバイクは最適な手段だと思いました。
日本の常識はベトナムの非常識、日本では当たり前な交通ルール・マナーなどはベトナムでは通用しません。運転の際には現地に合った運転、また細心の注意が必要です。
ベトナムで使ったSIMカード
ベトナムで使えるガイドブック
地球の歩き方 ベトナム(2019〜20)/地球の歩き方編集室(編者)
ハロン湾クルーズの予約ならベルトラ
ハノイから約100キロの場所に位置するハロン湾は世界遺産に登録されています。
43,400ヘクタールという広大なエリアに大小形の異なる3,000の島々があります。
ハノイ観光にプラスアルファして訪れたい場所です。
日帰りツアーも多数あります。
(写真は2018年11月にハロン湾クルーズのツアーに参加した際のものです)