HIGEDARUMAです/
中朝露3カ国周遊旅行の4日目の旅行記です。
羅先滞在は2泊3日、2日目は羅先市内だけでなく、郊外の観光地にも足を運びました。
ガイドから北朝鮮について教えてもらったことはこのように黄色の枠で囲ってあります。口頭で教えてもらったことをその場でスマホにメモしておいたものです。間違って解釈した場合もありますので、参考程度で見ていただけると幸いです。
目次
朝食
翌朝、朝8時前にホテルのフロントでガイドと合流しました。
少し早めにフロントに着いたのでホテルの入り口前から市内の様子を観察していました。ホテルの入り口前までなら自由に行動しても良いようです。
交差点では信号機が稼働しておらず警察官が信号機の代わりに合図を出しています。
建てられたものの使われていない建物
ホテルの1階にあるレストランで朝食を食べました。
朝食も昼食、夕食と同様に円卓のテーブルをガイド、運転手、自分の4人で囲んで食べました。
朝食にも関わらず沢山の料理が出ました。味付けは日本人の舌に合うような味付けでとても食べやすく美味しいものばかりでした。
豪華な朝食。奥にある野菜のにんにく和えがとても美味しかった。
他の中国人の団体観光客も同じスペースで朝食を食べていました。
銀行で外貨両替
市内にある人民貿易銀行という銀行で外貨両替をしました。
人民貿易銀行
アメリカドルを人民元に両替。外国人は北朝鮮ウォンを入手することができないため、中国人民元への両替になります。お土産を買ったりするのも全て人民元で、おつりも人民元で返ってきます。
アメリカドルから人民元への換算レートは1アメリカドル=7.07元でした。これは銀行独自のレートではなく、国家レートのためどこで両替しても換算レートは同じだそうです。1ドル札は両替できないようで110ドルを777元に両替しました。
羅先のビーチリゾート琵琶島
市内から車で30分ほどの場所に琵琶島という羅先のビーチリゾート地があります。琵琶島は島ですが、大陸から橋(海を埋め立てて作った道)で繋がっていて車でアクセスすることができます。
到着した場所のすぐ目の前は船着場になっていて、ここから遊覧船に乗り沖合いまで出かけました。沖合に北朝鮮で唯一トドの生息するが岩があるとのこと。遊覧船代は200元でツアー料金には含まれていませんでした。
船着場
遊覧船
沖合に向かう途中の遊覧船では朝食の時に残ったパンをカモメにあげることができます。
餌を待つカモメ。カモメに向かってタイミング良くパンを投げると空中でキャッチしてくれます。
トドが生息すると言われる岩の近くでは、岩の上でくつろいだり、海面に頭を出すトドの姿を見ることができました。遊覧船は岩のあたりをグルグル旋回して再び船着場へ戻りました。
岩の上でくつろぐトド。どうやって岩の上に登ったのかが不思議です。
船着場へ戻った後は琵琶島を少し探索しました。海に面した島で景観は日本にも似ているようにも思えます。琵琶島の反対方向まで遊歩道が整備されており、進んでいくと奥に海産物を売る小屋がありました。
遊歩道
小屋で売られていた海産物
船着場近くの食堂で北朝鮮の餅をいただきました。豆の粉が振られていて甘くて美味しかったです。
食堂のおばちゃんに無料で提供してもらいました
琵琶島の向こう側には北朝鮮の開拓のされていない美しい山が見えました。
碧い空と白い雲が緑の山々と調和していて美しいです。
北朝鮮の結婚式
船着場の近くにあった北朝鮮の伝統的な結婚式の模型。北朝鮮の結婚式では食べ物をたくさん準備するが、準備する食べ物は年々減っている。最近の結婚式の衣装は男性はスーツ、女性はドレスが主流。
羅先の5つ星ホテル「インペリアルホテル」
琵琶島のすぐ近くにあったインペリアルホテルを訪れました。カジノが併設されている5つ星ホテルで、宿泊していたホテルよりも断然高級感がありました。
カジノの見学ができるとのことでカジノホールへ入場してみました。入場できるのは外国人だけでガイドは入場できないため外で待っていてもらいます。中には1つの種類の台しかなく、宿泊者の中国人が豪遊していました。
インペリアルホテルのロビー。かなり高級感があります。
インペリアルホテル
香港の投資家が土地を買ってそこに建設したホテル。ジャッキーチェンもいくらか投資をしていて彼の株もある。
魚の養殖場
インペリアルホテルのすぐ近くにある魚の養殖場を見学しました。
養殖場の外観。
養殖場ではマスや鮭が養殖されていました。養殖場で稚魚からある程度大きくなるまで育てて、成長すると海の生簀に送り込まれます。
養殖場の内部。大きな生簀で鮭が養殖されていました。
なぜか養殖場の中で北朝鮮製のチョコレートがお土産で売られていたので購入しました。
1つ3元くらいだったと思います。
昼食
羅先市内に戻り昼食を食べました。
席は必ず個室で、毎回食べきれないほど多くの料理が提供されます。
本場の北朝鮮キムチ
美味しかった肉料理
個室では必ずと言っていいほど、北朝鮮の音楽が流れています。
ホテルで休憩
昼食後、ホテルに戻り15時まで休憩しました。
窓からの景色。学生少年宮殿とその後ろにそびえる山
ホテルのすぐ横は空き地になっていました。
飲料水の工場
休憩後、飲料水の工場を見学しに行きました。ホテルから車で3分ほどのところ、市内の真ん中にありました。
ミネラルウオーター、ジュース、甘酒などを生産する工場で、実際に羅先の売店で売られている飲料水はここで作られています。
工場の外観
加熱や梱包をする機械を見せてもらいました。今は電力の関係から日中は生産をせずに夜に生産をしています。日本だと機械でやっているような作業も手作業で行われています。
工場で生産されたジュースが売られていたので買ってみました。オレンジジュースの500mlが3元。工場で買う方が売店で買うよりも安いそうです。味はファンタオレンジと同じ味で、普通に美味しい炭酸飲料でした。
靴工場
靴工場の見学へ行きました。この靴工場は羅先善良貿易会社と言いアメリカに住む北朝鮮人が祖国のためを思い建てたものでここで生産された靴は孤児院の子供たちに寄付されています。
靴の生産は全て手作業で工程ごとに作業が別れています。これからの冬に向けてのブーツが生産されていました。
工場で生産された靴を購入しました。買った靴は今は生産されていない見本品で残り一足、なんとか売ってもらえることになりました。50元で運動靴を購入しました。ガイド曰く、靴紐周辺のデザインが北朝鮮製だという。
美術館で絵画鑑賞
市内の美術館を訪れました。
美術館の中は撮影禁止。
油絵、宝石絵(石を削って絵にした北朝鮮の伝統的な絵)、朝鮮絵、刺繍絵、万年絵などがありました。北朝鮮では優秀な画家のことを人民画家といい、ここに展示されている絵画はその画家が書いたもの。
書かれた絵は販売されていて大きいもので800元、小さいもので150元。中国人が良く買っていくそうです。
美術館前の大通りの様子
学生少年宮殿
学生少年宮殿を訪れました。これはツアーには含まれておらず、自分でリクエストしたものです。
学生少年宮殿
学生少年宮殿とは学校とは別の学舎。日本で言う塾のような場所。ダンスや音楽、電子化学など学びたい分野を専攻することができる。授業料は全て国が負担しているため無料。学校を終えた子供達が放課後に勉強している。
校舎は7階建てくらいで、フロアごとで学ぶ科目が分かれています。
上の階は音楽のフロアで、歌や楽器(ピアノ、フルート、アコーディオンなど)の練習をしている学生がいました。18時頃だったので学生たちは帰る準備をしていましたが、まだ残っている学生も少しいて、歌や演奏を披露してくれました。
音楽のひとつ下の階は電子化学を学ぶフロアでした。教室の景観は日本の学校の教室と良く似ていて、所々に残って勉強する学生がいました。自発的に進んで熱心に勉強する姿からは勤勉性が感じられました。
学生の年齢は様々で小学生低学年から中学生くらいまでの学生がいました。
植物園
植物園を訪れました。温室は工事中のため中には入れませんでしたが、入り口にあった金日成と金正日の花を見学しました。
金日成の花
1965年4月に金日成がインドネシアを訪問した際、当時のスカルノ大統領が金日成に贈呈した花。スカルノ大統領の奥さんはデビィ夫人。
金正日の花
1988年2月16日に日本の園芸学者の加茂元照が金正日に贈呈した花。
地元のローカル市場
市内にある市場を訪れました。
食品や衣料品などを総合的に扱う大きな市場で多くの地元の人で賑わっていました。景観が綺麗ではないので市場の撮影は禁止と言われました。
衣類のコーナーで金正恩が普段着として着ているものと同じデザインの服を購入しました。上下セットで200元。ガイド曰く、北朝鮮の男性の普段着はほとんどがこのデザインなのだそうです。確かに街ゆく男性は皆同じ服を着ていました。
実用性はありませんが、記念にと思い衝動買いをしてしまいました。
食品のエリアでは北朝鮮製のアイスクリームを食べました。普通に美味しい苺のアイスクリームでした。
日本の飲料水も売られていました。おそらく中国経由で輸入されたものだと思います。
美味しそうな惣菜。観光では基本的に綺麗な場所しか見せられませんでしたが、個人的にはこう言うローカルな場所の方が落ち着きます。
市場周辺の景色。開発が進んでいる最中のようです。
キムチ作りを見学
市内にあるレストランでキムチ作りの見学をしました。
白菜に塩をつけて1日放置すると白菜の水分が抜けます。そこにキムチの素(コチュジャン、塩、にんにくなどを混ぜたもの)を葉と葉の間に練りこんで夏は4日程、冬は1ヶ月漬け込みます。
朝鮮餃子の作り方も教えてもらいました。中国の餃子とは作り方が少し異なっていて、小さい丸型の餃子の皮に具を乗せて、人差し指の側面に皮の端をあてがいながら包み込みます。
朝鮮餃子作りを体験している様子
夕食
同じレストランで夕食をいただきました。北朝鮮で食べる最後の晩餐です。
これまで通りのおかずに加え平壌冷麺をいただきました。本場の平壌冷麺は麺の歯ごたえが強く、少し辛かったのが印象的です。
夕食は海鮮料理が中心的でした。チヂミもありました。
北朝鮮で食べる本場の平壌冷麺
夕食を食べながらガイドのKangさんから北朝鮮について教えてもらいました。
北朝鮮における男女の性関係
北朝鮮は伝統と非常に近い国。結婚していない男女で性の関係を持つことは禁止はされていないものの世間一般であまりよろしくない。
南男北女
朝鮮に昔からあることわざ。美男は南(韓国)に多く、美女は北(北朝鮮)に多いということを表すことわざ。
女性の整形
北朝鮮の女性は整形は一切していない。そもそも整形することは国が認めていない。全ての女性は自然体である。
北朝鮮国民にとっての韓国
北朝鮮は韓国のことを国家とは認めていない。ガイドのKangさん曰く、北朝鮮の国民は同じ単一民族なのだから将来的に南北統一したら良いと思っていると言っていた。
就寝
ホテルに戻り一日が終わりました。
この日は羅先のいろんな場所を見ることができとても勉強になりました。
良いところも悪いところも含めて北朝鮮について理解を深めることができたと思います。
明日は北朝鮮を出国、国際列車に乗ってロシアへ向かいます。
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