HIGEDARUMAです/
中朝露3カ国周遊旅行の2日目の旅行記になります。
大連から寝台列車と高速鉄道を乗り継いで琿春に到着、琿春を1日観光しました。
琿春は国境開放都市でロシアや北朝鮮との貿易が盛んに行われていることから町中でロシア語や朝鮮語をたくさん見かけました。観光客が訪れられるスポットはそれほど多くないですが、街ゆくロシア人や北朝鮮人を見て国境の町に来たことを実感することが醍醐味なのだと思います。
琿春観光の目玉である防川風景区は2019年8月時点では日本人は訪れることができませんでした。
琿春は北朝鮮の羅先特別市とロシアの沿岸地方と国境を接している国境開放都市です。
防川風景区行きのツアーを確認
観光を始める前に宿泊していたホテル「如家酒店」の1階にあった旅行会社で防川風景区(中朝露3カ国の国境が見られる場所で琿春市から南へ40キロ程行った所にある)へのツアーがあるかを確認しました。ツアーは毎朝9時出発のようでこの日のツアーはすでに終了していました。
旅行会社でもらったツアーの案内です
琿春バスターミナル
ホテルのすぐ東側にバスターミナルがあったので寄ってみました。中国国内やロシア行きのバスが出発する大きくて立派なバスターミナルです。夜は綺麗にライトアップされます。
琿春のバスターミナル
ターミナル内の職員に防川風景区行きのバスが出ているかを聞きました。どうやら出ているようで、同じバスターミナル内にある国際バスチケット売り場で手配が可能とのことです。バスターミナルに入って右側に防川風景区行きのバスのチケット売り場がありました。
ロシアへの国際バスや防川風景区行きのバスのチケットを販売するカウンター
チケット売り場でチケットを買おうとしたところ、日本人は防川風景区には行けないと言われました。確かにガイドブックや旅行サイトなどにも情勢や時期によっては行けない時があると書かれていました。(後でホテルの1階にある旅行会社で確認したところやはり日本人はダメなようでした)
↑琿春バスターミナル↑
ショッピングモール
バスターミナルから道路を挟んで向こう側にショッピングモールがあったので行ってみました。いわゆる普通のモールで珍しいものは何一つありません。強いて言うなれば案内板に朝鮮語とロシア語が併記されていたのが個人的には印象深かったです。お手洗いを借りました。
ショッピングモールの外観
朝鮮語とロシア語が併記された案内板
どこにでもありそうなショッピングモール
服飾系の専門店も入っています
↑ショッピングモール↑
灵宝褝寺
ショッピングモールの前の通りの坂道を登ると突き当たりに灵宝褝寺という寺院がありました。おそらく琿春市内で唯一の観光スポットと言える場所です。灵宝褝寺は縦に長く、入り口の門を入ってさらに奥に殿がふたつ並んでいました。殿の中には福神様がいらっしゃいます。灵宝褝寺には僕以外誰も人がいなかったので少し怖かったです。最果ての中国寺院ではないでしょうか。
灵宝褝寺の外門
門を潜ってすぐ目の前にある一つ目の殿
殿の中の様子。福神様の左右には東・西・南・北方天王といったように4人の天王の像があります。人が誰もいなかったので少し怖かったです。
大きなレッドカーペットの階段を上ると二つ目の殿があります
灵宝褝寺は小高い丘の上にあるため、少しですが市内を見渡すことができます。市内に向かって左側に見えた山はおそらく中露国境の山だと思います。
↑灵宝褝寺↑
市民公園
灵宝褝寺を後にして琿春バスターミナル付近まで戻ってきました。交差点の角に公園があったので寄ってみました。普通の市民公園ですが、中学校がとなりに併設されています。音楽の授業をやっていたのか国歌のようなものを歌っているのが聞こえました。
緑溢れる市民公園
市民公園の後ろにある中学校
↑市民公園↑
琿春の街の中心部へ
公園の前の大通りを南下して琿春の街の中心へ向かいました。
ロシアに近いためか市内にはロシア風の建造物をよく見かけました。またロシア人観光客やロシアナンバーの車もよく走っています。
ロシアナンバーの車
ロシア風の建造物
標識や店の看板には朝鮮語とロシア語が併記されているところが多かったです。町の中心へ近づくに連れてロシア人の姿を頻繁に見かけるようになりました。中国の小さな田舎町にロシア人がたくさん観光に来ているのは不自然にも思えますが、国境が近い分、バスや自家用車などで簡単に国境を越えてアクセスできるのだと思います。ロシア人は観光よりも買い物をしている印象が強かったように思えます。スーパーや町の売店などで買い物している様子をよく見かけました。
中国語・朝鮮語・ロシア語で書かれた道路標識
少し怪しそうな店にも朝鮮語とロシア語が併記されています
ほとんどの店には朝鮮語とロシア語が併記されています
琿春の団地群
市街地の中心部へ向かう途中、団地群があったので入ってみました。琿春市民が暮らす普通の団地です。団地の中の通りには地元の市場が開かれていました。ここの団地は中国色が強かったように感じました。
団地の中で開かれていた市場
ローカルなエリアは中国色が強いようです
↑団地群↑
昼食
街角の食堂で昼ご飯を食べました。涼皮という太麺の冷麺を頼みました。10元。日本の胡麻タレの冷麺を少し辛くした感じのものでかなり美味しかったです。日本人が来るのは珍しいらしくオーナーと携帯の翻訳機を使って会話をしました。Google翻訳の便利さを改めて実感しました。
日本人の口に合う味わいでした
落ち着いた店内
↑昼食を食べたレストラン↑
スーパーマーケット
町の中心部であろう交差点に到着しました。交差点すぐ側に地下への入り口があり、降りてみました。地下には大きなスーパーがありました。食料品から日用品がワンフロアに並んでいます。地元の人・ロシア人がたくさん買い物に来ていて賑わっていました。
スーパーマーケットの入り口。ここからエスカレーターで地下へ降ります。
スーパーマーケットの中の様子
Made in Chinaの野菜
新鮮そうな魚もあります
↑スーパーマーケットの入り口↑
中心地の商業エリア
スーパーを出て交差点を渡ると色々な店が1つの通りに集まっている道がありました。ファッション系を中心にたくさんの店が軒を連ねています。この通りの地下には同様に長い地下街が続いています。地下街も服飾系の店が中心でした。観光客が買うようなものは特にありませんでした。
琿春の街の中心部にあった複合商業施設の建物
服飾系の店が軒を連ねています
地下街に降りる階段
地下街にも服飾系を中心に多くの店が並んでいます
地下街の端にある出口から外に出るとそこにもモールがありましたが、他のモール・地下街同様に観光客が楽しめるものは何も無かったです。
琿春の街の中心=ショッピングエリアのようです
↑服飾系のお店が立ち並ぶ通りと地下街↑
ロシア通り
ホテルを出て4時間が経過。疲れてきたのでホテルに戻って仮眠をすることにしました。ホテルまでの道中、適当に路地を歩いていると、ロシア風の建物が並ぶ通りに出ました。バーやパブなどのお店がありました。
ロシア風の建造物が並ぶオシャレな通り
お店の入り口にいたゴールデンレトリバー
↑ロシア通り↑
夜の琿春
2時間ほど仮眠をしました。目が覚めたのは夜20時頃。日はすでに沈んでいました。少し小腹が空いていたので夕食を食べに外へ出かけました。外の気温は20度程。半袖で出るのには少し肌寒いです。すぐ前の大通りは街灯や建物の電飾で照らされていて綺麗でした。北朝鮮・ロシアに近い街ですが、建物に派手に電飾を付けるのにはいかにも中国らしさを感じます。
夜の景観もなかなか綺麗でした
電飾でゴージャス感が増したホテル
赤い電飾の文字を見るといかにも中国という感じがします
街の中心へ続く大通り。冬のイルミネーションを連想させます。
夕食
お昼に訪れた市民公園の近くにあった朝鮮系のレストランで晩御飯を食べました。卵チャーハン、牛串、羊串を注文しました。全部で15.5元。定員のお姉さんは昔日本に行ったことがあるらしく少しだけ日本語が通じました。
普通に美味しいチャーハンでした
牛串と羊串はまあまあでした
メニューです。値段は全体的に安いです。
食後はレストランの近くにあった売店で苺のヨーグルト(5元)を買ってホテルへ戻りました。
食後のデザートです。とても美味しかったです。
↑夕食を食べたレストラン↑