HIGEDARUMAです/
中朝露3ヵ国周遊旅行の1〜2日目の旅行記になります。
大連から寝台列車と高速鉄道を乗り継いで琿春(こんしゅん)まで行きました。大連から吉林までは寝台列車、吉林から琿春までは高速鉄道です。
琿春は吉林省延辺朝鮮族自治州のにある人口約20万人の小さな街です。ロシアの沿岸地方・北朝鮮の羅先特別市と国境を接する国境の町でもあります。
大連から琿春までは約1,200キロ、乗り継ぎ時間を含めて約15時間掛かりました。(日本で例えると鹿児島県から石川県へ行く距離と同じくらいです)
列車での移動経路です
延吉行きの寝台列車は定刻の18:50に大連駅を出発しました。
出発してしばらくすると車掌がチケットの確認に来ました。チケットを渡すと、代わりに寝台の番号が書かれたカードが渡されました。このカードは翌朝に回収され、再びチケットが手元に戻って来ます。何のためのものなのかは分かりません。
列車には寝台車両の他に普通列車が連結されていたました。普通車両と寝台車両は行き来ができないよう列車の連結部分のドアに鍵がかけられています。食堂車はありませんでしたが、車内販売でカップ麺などが売られていました。
寝台は1室6人を収容できる3段ベッド。通路には折りたたみ式の椅子と小さなテーブルが設置されています。通路の上には網棚があり大きい荷物はここに置けます。
3段ベッドが対になってひとつの区画になっています。扉はなく通路に面しています。
枕と布団が用意されています。
通路の上にある荷物置きです。3段目のベッドと同じ高さにあります。
通路に設置されている小さい机と折りたたみ式の椅子です。
僕は3段ベッドの1番上でした。天井までの距離がかなり近く、なかなか自由が利きません。起き上がると頭が天井にぶつかってしまいます。シーツや枕、布団はそこそこ清潔です。寝るだけなら問題ないといったところでしょうか。
3段目のベッドは通路を通る人から見えにくいのでその点良かったと思います。
3段目のベッドは上り下りが結構大変で寝る時間以外は通路の椅子に座っていたり、車内を探索していました。
車内の主な設備としては洗面台、トイレ、給湯器がありました。トイレは最初の方は綺麗ですが、時間が経つに連れて汚くなります。トイレの利用は最初の方か乗車前に済ませるのが無難だと思いました。
洗面台
給湯器
列車の適度な揺れが心地よくすぐに眠りにつくことができました。現地で使えるSIMカードを買っていましたが、移動中はずっと圏外ですることも特に無かったので20時くらいに就寝しました。すぐ頭上に空調機があり寒かったですが、布団をしっかり着れば問題ありませんでした。
真上に空調機がありました
翌朝3時頃に目覚めました。列車は長春駅に到着する手前でした。ここで結構沢山の人が下車して行きました。寝台車に新たに乗車してくる人はいませんでした。給水や資材の積み込みのためか長春駅には30分くらい停車していたと思います。長春駅の次の停車駅が吉林駅です。
長春駅のホームの様子です。まだ夜中でしたが多くの人が乗り降りしていました。ここから新たに乗車する人はみんな普通席に乗車しているようです。
1時間半後、吉林駅に到着しました。予定よりも10分くらい早く到着したと思います。ここでも沢山の人が下車していきました。ここからは高速鉄道に乗り換えるため、駅で1時間ほど待機することになります。
吉林駅のホームです
一度駅舎の外に出て、駅周辺をウロウロしてしました。駅周辺は広々としていますが、特に何もありません。地理的に北上した影響かかなり寒かったです。(20度を下回っていたと思います)
吉林駅前の様子。昨晩は雨が降っていたようです。
吉林駅の駅舎です。大きくて立派な建物です。
駅の中にあったケンタッキーで朝食を食べました。32.5元(約500円)と一般的な売店と比べると高い印象です。
豚肉のラップとカプチーノを頼みました。
吉林からは高速鉄道での移動となります。朝鮮族の人が多いためか、アナウンスの言語に朝鮮語が追加されていました。途中停車した敦化駅からは町の看板にハングル文字が中国語と併記されているのが伺えました。徐々に朝鮮圏が近くなってきているのを感じました。
高速鉄道の車窓からの景色です。中国の広大な大地が広がっています。
吉林を出発してから2時間半後、琿春駅に到着しました。定刻よりも少し早く着きました。中国の列車の運行スタイルは定刻通りに出発して、定刻よりも早く到着するようです。
琿春駅の駅舎。朝鮮語・ロシア語が併記されています。
駅のホームは広くて綺麗ですが、閑散としています。降車後、ホームの写真を撮っていると駅員に早くこっちに来い!と怒られました。中国の鉄道駅のホームでは長時間居留まることは御法度のようです。(セキュリティの観点か、大連駅や吉林駅でも同じでした)
琿春駅のホーム
ホームの柱にあったホテルの広告
駅からホテルのある市街地までは約5キロの道のりです。駅舎を出ると向かいにバスが停まっていました。おそらく列車の到着に合わせて待機していたバスだと思います。
駅舎の前に停まっていた路線バス
このバスが市内の方向へ行くかは不明ですが、一中体育場と書かれた行き先のバスに乗車しました。バスは駅から市街地に向かって伸びる大通りを直進していき、宿泊予定のホテルの近くのバス停に停車しました。
琿春駅から市街地へ続く大通り
早速ホテルにチェックインしました。時刻は午前10時頃でしたが、チェックインすることができました。国境の街にあるホテルですが、受付では中国語しか通じませんでした。Agodaからダブルルームを予約して1泊227元(約3,500円)でした。
如家酒店というホテルに宿泊しました。Agodaでの検索結果に表示された数少ないホテルのひとつでしたが、レビューは結構良かったです。部屋の設備もしっかりしていて清潔でした。
いつもはドミトリーに宿泊しますが琿春はゲストハウスがなかったので今回はホテル宿泊です。
ホテルで荷物を整理して琿春の町歩きを開始することにしました。