HIGEDARUMAです/
慶州から在来線で約2時間、慶尚北道にある安東へ行き、河回村(ハフェマウル)という民俗村に宿泊しました。
その際の旅行記となっています。
目次
慶州駅へ向かう
宿で朝食を食べ終えチェックイン後、慶州駅に向かった。
慶州駅を9:16に発車する列車で安東へ向かう。
発車の15分程前に駅の窓口でチケットを購入。8,300ウォン。券売機はないので窓口での購入となる。
列車の出発時間は、あらかじめKORAILのホームページで調べておいた。
参考 KORAIL 時刻表検索・予約KORAIL↑設定言語を日本語にすると分かりやすいです↑
列車が来るまで慶州駅のホームを散歩した。
慶州駅のホーム。広いが利用客はそれほど多くない。ホームの高さは低く、地面から20~30cm程。欧州の列車駅に似ている。
列車で安東に移動
列車は定刻に慶州駅に到着。ムグンファ号という特急列車で座席は指定制。釜山から慶州の移動に使ったものと同じだ。
ムグンファ号
慶州駅を9:16に出発し安東駅には11:17に到着するのでちょうど2時間の列車旅となる。
前日に釜山から慶州に移動してきた時と同様、2時間はあっという間に過ぎた。この旅では計3回、約6時間列車に乗ったが特に苦痛に感じることはなかった。
車窓からの景色。日本とよく似ている。
線路は単線のため、主要な駅で対向列車とすれ違う。
安東に到着、昼食を食べる
定刻に安東駅に到着した。韓国の在来線も意外と時間通りに運行がされているようだ。慶州と同様、多くの人が列車を降りていった。
安東駅に到着した時間は11:20頃。目的地の河回村行きのバスは1時間に1本しかなく、バスが行ったばかりだったので、1時間ほど余裕ができた。
ということで昼食を食べた。安東駅の北側は繁華街となっており、結構な数の飲食店があった。迷った挙句、大衆食堂でジャージャー飯を食べた(この旅2度目)。6,000ウォン。
安定した旨さのジャージャー飯。
焼肉店でサムギョプサルを注文しようとしたら3人前からの注文しか受け付けないと言われたので諦めた。
安東の繁華街も結構大きく、色んな店(カフェ、スイーツ、コスメ、ファッションなど)があった。
安東の繁華街の中心部。韓国の繁華街らしい雰囲気が漂う。
HIGEDARUMA
バスで河回村に移動
河回村行きのバスの発車時間が近づいてきたので、バス停に向かった。
河回村行きのバス停。大通りにあるため分かりやすい。
5分程前にバス停に着いたが、安東駅始発ということもあり既にバスが待機していた。
246番のバスに乗車する。
バス停は安東駅の駅舎を出て正面の横断歩道を渡り、左に少し進んだところにある。
↑河回村行きのバス停↑
246番のバスで、料金は前払い制の1,300ウォン(T-moneyカードだと1,200ウォン)。安東駅から河回村までの所要時間は約50分。安東駅始発で河回村終点なので途中下車は気にしなくて良い。
バス内には河回村に向かう韓国人の若者が何人かいた。
バス内の様子。普通の路線バスだ。
河回村行きのバスの時刻表。安東駅発、河回村発ともに1時間に1本の運行のようだ。
河回村に到着、仮面博物館を訪れる
バスは河回村のチケット売り場前に到着した。
チケット売り場前の広場。このすぐ横のバス停に到着した。
観光客はチケット売り場で入場券を買わなければならない。5,000ウォン。
チケット売り場の近くにある仮面博物館の入場券も付いているので、村に行く前に寄ってみた。
韓国の仮面の歴史を中心に紹介されていた。中国の仮面の歴史なども一部紹介されている。仮面の博物館は世界的にみても珍しいのではないのだろうか。
日本からは能面が紹介されている。
アジアの仮面の分布図。
世界の仮面の分布図。
博物館の出口にはお土産屋がある。値段はそれほど高くなかった。仮面のストラップとマグネットを買って7,000ウォン。
博物館出口にあるお土産屋。
仮面のストラップ(右)とマグネット(左)
シャトルバスで村の入り口へ移動
チケット売り場前から村の入り口まではシャトルバスが運行されている。
無料シャトルバスのバス停はチケット売り場のすぐ前にある。人が並んでいるのですぐに分かる。
入場券を見せれば無料で乗ることができる。
河回マウルの入り口には観光案内所がある。
民泊する宿へチェックイン
まずは民泊する宿へ行き、荷物を置くことにした。
エクスペディアで予約した「Moji Guesthouse」という宿だ。エクスペディアのアプリを元に宿がある場所へ行くも、それらしい建物はない。近くにあったお土産屋で聞いてみると全く逆方向であることが分かった。
↑Moji Guesthouseの場所↑
民宿は想像以上に民宿だった。伝統的な韓国式の部屋を一室借りることができる。
1泊した部屋。素朴だが民泊らしい雰囲気が出ている。
民家には塀のみで門はない。庭へ勝手に入りアニョハセヨと宿のオーナーを呼ぶチェックイン方法だ。
民泊した民家の表口。
宿のオーナーは日本語ができるのでコニュニケーションには困らなかった。
チェックインをしてすぐに夕食の時間を聞かれた。村内に食堂はないとのことで仮面博物館の裏にある食堂まで連れていってくれるようだ。18時に連れていってもらうことにした。
河回村を散策
早速村を探索してみた。村内に張り巡らされている道を行き先も決めずにフラフラと歩いた。
・綺麗な小道 マウル内には小さな道がたくさん張り巡らされている。民家と民家の間にある道は両端が塀となっており、土や石で固められた壁に瓦や藁が組み合わされ、良い景観を作り出している。
村内に張り巡らされている小道。歩いているだけでも楽しい。
・民家 民家には基本的に二つの種類があると思った。屋根瓦の家と藁屋根の家だ。屋根瓦の家は日本の古民家にかなり近いように感じる。藁の屋根も近くで見てみると丁寧に編まれている。それぞれの民家の玄関(門前)には住所を表す札が付いている。
藁屋根の家。
屋根瓦の家。
住所を表す札が人が住んでいることを証明している。
・実際に人が住む民家 村内にある住居はひとつひとつが素晴らしい作りで世界遺産とも言える景観と雰囲気を作り出している。民家を見てみるとあまりにも綺麗すぎて展示されている住居ではないかと思うが、これらの住居には実際に人が住んでいる。庭を少し覗かせてもらうと生活感が伺えた。
あまりにも綺麗すぎて展示されている家かと思わされる。
・村内の市場 村の西側の外道に市場(お土産屋)があった。安東の特産品のお面、ストラップ、しゃもじ・スプーンなどの木製品などが売られていた。値段は2,000・3,000ウォンとお手軽な価格だった。
仮面のストラップ
木製品
なぜか子供のおもちゃも売られている
・対岸の山 村の北側、川の対岸に岩がむき出しになった小さな山があった。川の流れが穏やかなので水面に山が写っていて、周りの殺風景な景観と良く合っていた。山の頂上は展望台になっているのか、人がちらほらいた。頂上からは村の全景が見られそうだ。
・渡し船 対岸に渡ることができる渡し船。運行時間が決まっているのか訪れた時は営業している感じがしなかった。子供3,000ウォン、大人4,000ウォンで乗船できるようだ。往復か片道の料金かは不明。
・お土産屋、食事処、自動販売機など お土産屋はマウルの入り口から続くメインストリート沿いに何店舗かある。食事処は見かけなかったが、小さなカフェのようなところはあった。人通りが多い道には自動販売機も設置されているので飲み物がなくなっても大丈夫だろう。コンビニのような売店は見かけなかった。飲み物は何とかなるが、食べ物はあらかじめ安東市内で買っておくのが無難。
お土産屋
カフェ
自動販売機
河回村を実際に歩いて見て回ったのは3時間ほどだったが、十分に見て回ることができた。村全体が見どころで、村内は小さく、道もあちこちに張り巡らされているため、観光にそれほど時間を要することはないと思う。色々と発見しながら見て回るのが面白かった。
食堂で夕食を食べる
18時ちょうどに宿に戻るとオーナーが既に出発の準備をしてくれていた。車で仮面博物館の裏にある食堂まで連れていってくれた。
18時だが、2月ということもあり辺りは既に暗くなっている。昼間にたくさんいた観光客の姿もなくなっている。散策時に歩いた村内の狭い路地を車で通り抜けて行った。
食堂は大衆食堂だ。既に何組かの先客がいた。村内で生活をする人だろうか。
オーナー曰く、鯖の定食が有名だそうだが、この日は売り切れているらしい。野菜スープの定食をいただくことにした。7,000ウォン。メインのスープはなぜかチーズっぽい風味がして味はイマイチだった。備え付けのおかずとご飯をメインにいただいた。ご飯は1,000ウォンでお代わりができた。
食堂のおばちゃんは優しかった。おかずが無くなると何も行っていないのに新しいのと取り替えてくれた。
食事後オーナーが車で迎えに来てくれた。
車内で村の人の職業について聞いた。観光業に携わる人が多いらしい。ゲストハウスのオーナーやお土産屋の経営などをしているという。また農業に携わる人も多いらしい。村には畑がたくさんあったので確かにそうかも知れない。
部屋まわりを観察してみる
部屋は質素でシンプルな作りだ。エアコン、テレビ、布団と必要最低限のものしかない。コンセントや電気は備わっている。
扉は障子作りの扉だ。窓はないが、窓代わりに障子扉が2・3個あるので、朝日は入ってくる。
障子の扉。扉についている輪っかを壁にあるフックに引っ掛けることで施錠がされる。左についている白いボタンは電気のスイッチ。
部屋の施錠は自分が内側にいるときのみ可能で、外から施錠はできない。
部屋の床はかなり暖かく、床暖房が効いているようだった。床暖房の正体は、部屋の外側にある暖炉で、ここからの熱とお湯を利用して部屋の床を温めているらしい。村内の他の住居にも同じ構造があった。
部屋の外にある暖炉。暖炉のすぐ上は猫の寝床となっていた。
部屋の外の様子。右側の扉が部屋への入り口となっている。
トイレ・シャワーは隣の建物にあった。
夜の河回村の静けさに触れる
あまりにもやることがなかったので、宿の近くを少しだけ歩いてみた。
街灯の光がうっすらと差し込む程度で、人通りは全くない。昼間は観光客がいたが、みんな日帰りで帰ってしまったようだ。
周りからの生活音は聞こえず、物音は一切ない。
オーナーは冬の寒い時期は閑散期と言っていた。自分以外で民宿をしている人は本当にいるのだろうか。
寂しい感じはするが、いかにも村に民宿している感が感じられてよかった。
この日は曇りだったが、晴れた日には綺麗な星が見られると思う。
就寝
部屋は思いのほか暖かく熟睡することができた。
明日は帰国するために安東へ戻り、列車で大邱に向かう。