ネパールのカトマンズでレンタルバイクを借りてみた

HONDAのDIO

HIGEDARUMAです/

2019年の年始にネパールのカトマンズへ行った際、レンタルバイクを借りて観光をしました。

バイクをレンタルした一部始終と街乗りした様子などを紹介していきます。

レンタルバイク屋

利用したレンタルバイク屋さんはカトマンズのタメル地区にあるGharbeti Transport Serviceです。

タメル地区にあるGharbeti Transport Service

お土産屋やレストラン、ホテルが多数立ち並ぶ目抜き通りから一本路地に入ったところにあります。

P886+WV カトマンズ, ネパール

↑レンタルバイク屋「Gharbeti Transport Service」↑

オーナーは真面目で誠実、感じが良くとても親切な方でした。

レンタル代は1日700ルピー(約700円)で、レンタル前に支払います。パスポートを預ける必要がありますが、しっかりと管理してくれます。国際免許書は特に必要ありませんでした。

書類にサインします

バイクの利用規約にサインを求められます。

ガソリンは最初は空の状態なので、その場で1リットル分入れてもらいました。(ペットボトルにガソリンを入れたもので1ℓ100ルピー程でした。)

営業時間は聞いたところでは8時〜19時半でした。

1日以上借りたい時は、日数分のレンタル料を支払えば借りることができると思います。

MEMO
タメル地区の目抜き通りにもレンタルバイク屋がありました。レンタル代は1日800ルピーでした。

目抜き通りにあった他のレンタルバイク屋の料金表

バイクの乗車に必要なもの

バイクの乗車に必要と感じたものを紹介します。

・マスク 必須のアイテムです。カトマンズは市内・郊外に関わらず道路は常に砂埃が舞い上がっています。日本の比ではありませんので必ず日本で質の良いマスクを買っておくのが良いでしょう。

・防寒着 僕が観光したのは冬(1月)だったのでかなり寒かったです。気温は日本と同じくらいで、日が沈むと気温が一気に下がります。厚手の手袋や首元を覆うネックウォーマーがあればそれなりに寒さをしのげると思いました。十分すぎるくらい着込んでちょうど良いと思います。

・ヘルメット 無料で貸し出してくれます。貸し出し用がどうしても嫌な方は日本から持っていくか、現地調達になるでしょう。

レンタルしたバイク

僕がレンタルしたバイクはHONDAのDIOです。海外生産モデルのスクーターで排気量は125ccくらいだと思います。

レンタルしたHONDAのDIO

レンタルしたHONDAのDIO

使い方は原付と全く同じです。

スピードメーターは壊れて動きませんでしたが、方向指示機やライトなどは全て正常でした。

ガソリンタンクは満タンで5ℓ入ります。満タンにしてカトマンズ市内・近郊の遺跡を2日間掛けて回りましたが、三分の一も減らなかったです。燃費はかなり良かったです。

停止するとアイドリングが弱くなり、エンジンが止まることがありましたが、もう一度エンジンを掛け直し少しアクセルをひねれば問題なくエンジンが付きました。このバイクにはキックはありません。

またメットインのロックの噛み合わせが悪く、なかなか閉まりませんでしたが、ロックの噛み合わせ部分の真上を手で根気よく押し続けると閉まります。

MEMO
1日1,200ルピーでネーキッドタイプのバイクのレンタルもあると言われました。何のバイクだったかは分かりませんが、150〜200ccのものだったと思います。

ガソリンスタンド

カトマンズ市内であれば結構たくさんあります。

僕が給油したところはラトナ公園の南の交差点にあるガソリンスタンドです。

ガソリンスタンド

M8X8+GQ カトマンズ, ネパール

↑ガソリンスタンド↑

バイクと車で給油レーンが別れています。ガソリンの種類は指定をしなくてもバイク用は一種類しかありませんでした。

車とバイクの給油場所が分かれている

あらかじめガソスタの中央にある小さなブースで給油量を申告しお金を払います。支払と引き換えに給油量の書いた黄色い紙切れがもらえるのでこれを店員に渡すと給油してもらえます。このガソスタはバイクの利用者はかなり多く、みんな列での待ち時間にチケットを買いに行っていました。

この黄色い紙切れを給油してくれる人に渡します

1リットル110円〜120円くらいだったと思います。

ナガルコットなどの田舎町ではガソリンスタンドは見かけませんでした。遠方に行かれる方はあらかじめ多めに給油しておくのが良いかと思います。

街乗りの様子

カトマンズ市内とバグダプル、ナガルコットまで行った時の様子を紹介します。ネパールは日本と同じ左走行なので慣れるのにそれほど苦労はしませんでした。

カトマンズ市内

・交通量が多い カトマンズ市内でも特に大通り・幹線道路は交通量が多く、バイクや車が不意に車線変更をしてくることが多いので注意が必要です。車とバイクの量は同じか、バイクの方が多いです。

市内の交通量は結構多いです

・信号機がほどんどない 大きな交差点では警察官が交通整備を行っています。信号機が付いている交差点でもあえて信号を使わずに警察官の交通整備が行われているところもあります。どの手振りの時に止まってどの手振りの時に進むかは分からなかったので、前に走るバイクに付いて行っていました。

交通整備をする警察官

・排気ガス・砂埃 トラックやバスは昔、日本などで使われていた中古車がほとんどで、排ガス基準を満たしていない車が多いです。これらの後ろを走行し続けると具合が悪くなるかもしれません。また乾燥している影響で砂埃もかなり舞っています。

・道路状況 道は大通り・幹線道路をはじめ、交通量が多い路地は綺麗に整備がされており、支障なく走行できます。交通量が少ない路地や市内から少し外れた道は整備がなされていないところが多く、砂利道となっています。砂利道では稀に大きな石やマンホールが道から浮き出ていたりしています。

整備されている道

整備されている道

整備されていない砂利道

整備されていない砂利道

・交通渋滞 朝の通勤ラッシュや夕方の帰宅ラッシュは交通量がかなり多くなり、市内のあちこちで渋滞が発生します。大きな交差点の渋滞では5分以上待たされることもありました。バイクなので車の間を通り抜けることもできますが、他のバイクが飛び出して来たりします。周りの様子を見ながらすり抜けをしていました。

市内の交通渋滞

・歩行者の飛び出しに注意 横断歩道のない道で歩行者が突如飛び出してくることがありました。バスや大きな車の死角には注意が必要です。

バクタプル

バクタプルまでは国道をひたすら東に進んでいくことになります。この国道はいわゆる幹線道路で、交通量が多く、道も綺麗に整備されています。信号もいくつかあります。スピードが出やすい道路ですので、スピードを出し過ぎに気をつけてください。

3号線をひたすら東へ

3号線の幹線道路

3号線の幹線道路

バクタプル遺跡群に行くときは幹線道路から小さな路地に入って行きます。バクタプル遺跡に近い小さい路地は路面が石段などでできておりガタガタでした。

レンガ作りの路面

石段作りの路面

僕はバイクをこの辺りに止めて歩いて遺跡まで向かいました。

MC8F+H8 バクタプル, ネパール

↑バイクを停めた場所↑

バクタプル遺跡までゆっくり歩いて20分くらいだと思います。いわゆる路上駐車ですが切符を切られるとかは全くありませんでした。周りにも結構バイクが止まっていたのでそれに倣って駐車しました。

バクタプル遺跡群のチケット売り場はここから遺跡方面に歩いてすぐのところにあります。チケット代は1,500ルピー(約1,500円)で有効期限を1日〜7日くらいの間で指定できたと思います。(僕は3日にしてもらいました。)

チケット売り場の周辺図

チケット売り場

チケット売り場

ナガルコット

バグダブル遺跡からナガルコットまでの道のり

バクタプル遺跡に続いてナガルコットにも行きました。ナガルコットはバグダブル遺跡からバイクで一時間ちょっとで行くことができます。

ナガルコットまでの道は地図上ではしっかりと道として記されていますが、実際は舗装のされていない砂利道です。ほとんどが砂利砂ですがたまに舗装されたアスファルトが出てくるので、アクセル・ブレーキ・アクセルの連続です。

ナガルコットまでの道のり

ナガルコットまではひたすら山を登って行くことになります。砂埃はもちろんですが、砂埃を抑えるために撒かれた水が不意にあったりと、その道のりは過酷でした。

ナガルコットまでの険しい道のり

アスファルトが途中までしか整備されていない。

一方で高台から望むカトマンズ盆地があったり、小さな集落があったり、地元の人との触れ合いがあったりと楽しい一面もありました。

高台から望むカトマンズ盆地

夕焼けとカトマンズ盆地の夜景

ナガルコットは小さな町ですが、飲食店やスーパー、ホテルがあります。飲食店には英語表記のメニューもあるので、気軽に立ち寄ることができました。ナガルコットの人は見知らぬ外国人に対しても親切で、こちらの質問に対してもちゃんと答えてくれます。

ナガルコットの町の中心

ナガルコットの町の中心。チベット仏教の5色旗タルチョーが張り巡らされている。

PG99+99 Mahamanjushree Nagarkot, ネパール

↑ナガルコットの市街地↑

ヒマラヤが良く見えるのはどこかと聞いたところ、ナガルコットからバイクでさらに15分くらい進んだMAOというところからの眺めが良いとのことでした。

MGR9+VX Bageshwori, ネパール

↑MAOにある高台↑

ナガルコットからMAOまでの道は綺麗に整備がされていました。ここからも少し山を登って行くことになります。途中にある小高い丘からは綺麗な日没を見ることができました。

帰り道に見た夕日

帰り道にたまたま見えた夕日。ガスっているが綺麗だった。

日が沈んだ後のナガルコットからの帰路ですが、バクタプル遺跡あたりまでは街灯もなく、交通量が少ない砂利道をひたすら下って行くことになります。冬の日没後は特に寒いので手袋などの防寒具を忘れないようにしてください。

気づいたこと

・左走行 ネパールは日本と同じ左走行です。そのため初めて運転する人もそれほど違和感は感じないと思います。右左折も日本と同じ感覚でできます。

・すり抜け追い越し時のクラクション これはただ威嚇的に鳴らしているのではなく、注意喚起として必要となります。国道・大通りでの運転や追い越しをするときに周りの車やバイクに自分の存在を周知させるために使います。クラクションを鳴らしたからといって睨みつけられるようなことはありません。ミラーを取り付けてないバイクもたくさん走っていますし、無免許で運転している人もたくさんいると思うので、適宜必要になってきます。

・No Hornの看板 これは国道3号線に掛かる歩道橋にあった注意書きです。「No Horn」という看板をたくさん見ました。無駄なホーンは鳴らさずに穏やかな走行を心がけましょうということなのでしょうか。ネパールの国柄や国民性が伺えます。インドのニューデリーと比べるとホーンによる騒音は桁違いに静かだと思いました。

まとめ

ネパールでレンタルバイクを利用するのはあまりイメージがありませんでしたが、タメル地区などの観光客が多い地域では意外と多くレンタルバイク屋があります。

値段は1日700円と安く、郊外のバクタプル遺跡やナガルコット、また市内の少し離れた観光地へ行くにはちょうど良いと思います。

交通量は多いですが、焦ったりせっかちな運転をする人はそれほどおらず、みんなマイペースにゆっくり運転をしているように感じました。

走っていて綺麗な景色、オシャレな路地があったりするとフラっと気軽に立ち寄ることができるのは、レンタルバイクの旅ならではないかと思います。

 

4 COMMENTS

カワキタケイタロウ

しばらく地震の影響で復旧まで五年ぐらいかかりそうですね。

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HIGEDARUMA(髭達磨)

カワキタケイタロウ様
コメントをいただきありがとうございます。
バクタプル遺跡では地震の影響で崩れた建造物が修復されている様子を目にしました。
日本のように最新の技術が使われているわけではなく、アナログ(例えば建物を覆う足場の枠組みが竹)な方法を用いての修復で、広場には修復の資材がたくさん積まれていました。
完成の納期などは特に決められていないのか、マイペースに作業が進められているように感じました。
完全な復旧までにはまだしばらく時間がかかりそうです。

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