陸路と航路で行く韓国旅行③【慶州 観光編】

慶州駅

HIGEDARUMAです/

関釜フェリーで下関から釜山に到着し、そこから慶山北道にある慶州に移動をしました。

慶州市内をレンタサイクルで1日観光をした際の旅行記です。

ATMで現金を引き出し、ターミナル内で朝食を食べる

入国審査と税関検査は空港に比べると比較的空いており、思ったより早く終わった。

船内でクレジットカードが使えないと知らず、手持ちの現金をほとんど使い果たした(日本円と韓国ウォン合わせても500円ほどしかなかった)のでまずは旅客ターミナル内にあるATMでお金を引き出した。

到着口を出てすぐのところにある両替所とATM

到着口を出てすぐのところに両替所とATMがある。

次の慶州行きの列車は釜田駅を9:46に発車するのでまだ時間にゆとりはある。

少し小腹が空いたのでインフォメーションでターミナル近くに食事処があるか聞いてみた。現在時刻は8:30。旅客ターミナルの周辺には食事処はなく、釜山駅の方まで行かなければならない上にこの時間はまだ閉まっている店が多いようだ。旅客ターミナルの3階に飲食店があるようなので行ってみた。

カフェや韓国食堂が何店舗かあった。韓国食堂でキンパプを注文した(6,000ウォン)。朝の胃袋には丁度いい優しい味わいだった。

ノーマルキンパプ

ノーマルキンパプと漬物とスープ。漬物も辛くなかった。

ターミナルから見た釜山港

国際旅客ターミナルから見た釜山港

釜田駅に移動

慶州行きの列車は在来線の釜田駅から出発する。まずは国際旅客ターミナルから地下鉄1号線の草梁駅まで歩いて行き、そこから6駅先の釜田駅まで行った。地下鉄の釜田駅から在来線の釜田駅までは歩いて3分程だ。

国際旅客ターミナルから釜田駅までの経路

国際旅客ターミナル周辺は歩道も車道も綺麗に整備されている。空き地が多く、これから建設が進んでいく様子だ。

国際旅客ターミナル周辺の景観

港から一本奥にある大通り周辺には高層マンションが続々と建設中だった。国際旅客ターミナル周辺はこれからますます開拓されていくエリアのようだ。

建設中のマンション

グーグルマップを見ながら最短距離で移動したが思ったより時間が掛かった。旅客ターミナルから草梁駅まで15分〜20分程歩いたと思う。草梁駅まで来ればいつもの見慣れた釜山の景色だ。

草梁駅周辺まで来ればいつもの見慣れた釜山の景色だ

旅客ターミナル周辺は韓国らしさが感じられなかったが、草梁駅あたりまで来るとよく見る韓国の景色が見られた。

地下鉄の乗車にはT-Moneyカードを使った。ICカードの利用には割引があり草梁駅から釜田駅までは1,300ウォン(現金では1,400ウォン)。

地下鉄の釜田駅から在来線の釜田駅までは直結ではないため地上を少し歩いた。通りには小さいが朝市が開かれていた。

みかんやイチゴなどが売られていた

窓口でチケットを購入し、いざ乗車

窓口でチケットを購入し乗車。発車間近ということもあって窓側の席は空いていなかった。

券売機はないため窓口でチケットを購入する

駅のチケット窓口。券売機はないため窓口でチケットを購入する。

釜田駅から慶州駅までの運賃は6,600ウォン。釜田駅を9:46に出発し慶州駅に11:35に到着するので約2時間の列車旅となる。

列車はムグンファ号という特急列車で、座席は指定制、日本の新幹線と同様に立ち席もある。

ムグンファ号の先頭車両

列車内は土曜日とあってか家族連れや若者が多かった。

車内の様子

車内の様子。結構賑やかだった。

列車は途中の主要な駅に止まる。釜山近郊は都会的な景色が多かったが、途中から殺風景な田舎の景色になった。

釜山近郊の車窓からの風景

釜山近郊の車窓からの風景。工業団地みたいなものがちらほらあった。こういう高層ビルは韓国でよく見るが、中が一体どんな作りになっているのか気になる。

2時間はあっという間に過ぎた。車窓から韓国の田舎の景色を眺めたり、車内の様子を観察したり、電車の揺れに揺られて居眠りしていた。バスよりも時間とお金が掛かるが、旅気分が存分に味わえたので楽しかった。

殺風景な田舎の景色

殺風景な景色だが特に飽きることはなかった。

慶州駅に到着、宿に向かう

列車は時間通りに慶州駅に到着した。席は満席だったが、ほとんどの乗客がここで降りたと思う。列車到着後のホームは人で溢れていた。

人で溢れる慶州駅

人で溢れる慶州駅のホーム

慶州の天気は快晴。釜山は曇りだったが晴れていてよかった。気温はグンと下がったように思う。晴れてはいるもののかなり寒い。

雲ひとつない快晴

雲ひとつない快晴。観光日和だ。

まずは本日泊まる宿に向かった。宿は「Inn Gyeongju Guest House」というビジネスホテルだ。エクスペディアでいつの間にか溜まっていたポイント(700ポイントくらい)を使い、シングルルームで1泊3,000円ほど。

Inn Gyeongju Guest House|Agoda

R6V3+HJ キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑Inn Gyeongju Guest House↑

チェックインはまだ時間になっていないためできないとのことので、大きい荷物だけを預けた。

レンタサイクルを借りる

慶州は市内の至るところに見所が点在しているので観光にはレンタサイクルが便利だという。地球の歩き方 釜山・慶州編によると駅前にレンタサイクル屋がたくさんあるとのことで駅前まで徒歩で向かった。

途中ロッテリアのプルコギバーガーでエネルギーをチャージ

道中ロッテリアのプルコギバーガーでエネルギーをチャージ

駅前の大通りでレンタサイクル屋を探すも、それらしい店は見当たらない。駅舎のすぐ前にあった観光案内所で尋ねるとここから15-20分歩いた大陵苑周辺にあると言われた。さすがにそんなに遠いはずはないので、引き続き駅周辺を探した。

駅舎を出て左(南)に大通りを100m程歩いたところにレンタサイクル屋を見つけることができた。

レンタサイクル屋

R6R8+WQ キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑レンタサイクル屋↑

1日の利用料金は7,000ウォン。1時間の料金は聞いていないので分からない。料金は前払い制で、パスポートの顔写真ページの写真を撮られた。店頭に並べられている好きな自転車を選ぶことができる。ママチャリからマウンテンバイクまで色々な種類の自転車がある。僕は普通のママチャリを借りることにした。

ママチャリを借りることにした

至って普通のママチャリだった。

自転車に備え付けのロックはないため、外付けのロックを利用する。変速機は付いているが何段まであるかは不明で、切り替わはイマイチだった。ブレーキは左右で効くタイヤが逆だった(左ブレーキで前輪、右ブレーキで後輪)。

ハンドルまわり

ハンドルまわり。

閉店時間は18時なのでそれまでに帰ってきてほしいと言われた。日が沈むのが大体17時頃なのでちょうどいい時間だ。

大陵苑を観光

レンタサイクルを借りて早速、大陵苑へ向かった。

大陵苑は慶州市内の真ん中に位置し、街中に突如現れるのが面白い。

大陵苑は街中に突如現れる

大陵苑は街中に突如現れる

R6Q6+6X キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑大陵苑↑

北側のエントランスには自転車の駐輪場がある。入場料は2,000ウォン

駐輪スペース

主要観光地には駐輪スペースが備え付けられている。

入り口を入るとすぐに陵が見える。冬ということもあり、芝生の色は茶色く色あせているが、綺麗に整備されていた。敷地内には無数の陵がある。歩道を外れての移動は禁止との看板があったが人が少ないところではみんな芝生に入って写真撮影をしていた。若いカップルが多かった。

敷地内にある無数の陵

敷地内にある無数の陵。この下に王が眠っているとなると流石に山の上には登れない。

天馬塚という陵の中にある博物館にも行った。中には王が装着していたであろう装飾品や新羅の歴史等が展示されていた。

天馬塚の入り口

天馬塚の入り口。陵の中に入ることができる。

装飾品が展示されている

装飾品が展示されている。

新羅時代の歴史が見られる

新羅時代の分布図。

R6Q6+F5 キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑天馬塚↑

韓屋敷通りを抜け、チャルボリパンの販売店へ

大陵苑の南西の通りには、韓屋敷を改装したオシャレなカフェやお土産屋が並んでいた。

韓屋敷を改装したカフェやお土産屋

韓屋敷を改装したカフェやお土産屋が並ぶ。

オシャレな韓屋敷が並ぶ通り

この通りをまっすぐ抜けるとちょうど大陵苑と瞻星台の間にある駐車場に出た。大陵苑の南側の出入口やレンタサイクル屋、慶州パン・チャルボリパンの販売店がある。

R6P8+43 キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑大陵苑と瞻星台の間にある駐車場↑

「総本山 慶州餅」という慶州パン・チャルボリパンのお店でチャルボリパンの10個入りを購入。7,000ウォン。買う前に試食をさせてくれた。またサービスで1・2個追加で貰えた。

総本山 慶州餅

チャルボリパンの見た目はどら焼きにそっくりだ。外の生地はもちもちで柔らかく、中にはこしあんが入っている。どら焼きと比べると大きさは小さく薄い。

チャルボリパン

チャルボリパン。

チャルボリパンの断面図

チャルボリパンの断面図。食べかけですみません。

レンタサイクル屋もあった。自転車だけでなく三輪の電動車の貸出もしているようだ。この辺りの路地には三輪の電動車が結構たくさん走っていた。慶州駅前の観光案内所で案内されたレンタサイクル屋はおそらくここだったと思う。

電動三輪車。

電動三輪車。3人まで乗れる。

瞻星台を観光

大陵苑の南側の出入口にある駐輪スペースに自転車を止めて瞻星台を見にいった。

瞻星台は東洋で最初に作られた天文台のようだ。瞻星台の周りには何もなく、大きな広場があるだけ。

瞻星台

ひとつそびえ立つ瞻星台。

瞻星台の反対側の敷地には大陵苑とは別の陵が見える。この辺りにはどこでも陵があるようだ。

無数にある陵

この辺りには無数の陵がある。敷地内への立ち入りは禁止されていた。

広場では旧正月の影響か、凧揚げをする人が多くいた。韓国でも正月には凧揚げをする文化があるのかもしれない。瞻星台の入り口には凧揚げ用の凧が売られていた。

広場で凧揚げをする人たち

広場で凧揚げをする人達。

R6M9+VJ キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑瞻星台↑

雁鴨池でドローンを飛ばす

次は雁鴨池へ向かった。瞻星台からだと敷地内の遊歩道を東にまっすぐ進むとすぐに着く。

それほど多くの観光スポットは巡ってないが、普通に観光するのも飽きたので雁鴨池の外からドローンを飛ばしてみた。

空から見た雁鴨池

雁鴨池と松の木が幻想的な雰囲気を作り出している。東宮の跡地も見受けられる。

夜はライトアップがされて綺麗らしい。直接目で見て観光する方が良かったと思うが、あえて空から見る雁鴨池も素晴らしかった。

R6MG+WJ キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑雁鴨池↑

自転車で鮑石亭址へ向かう

時刻を見ると既に16時過ぎ。日が沈むのが17時頃で18時までに自転車を返さないといけないとなると、観光できるのもあとわずかだ。

慶州市内の見所はある程度見たので、市内から少し離れた南山エリアにある鮑石亭址へ向かうことにした。

雁鴨池から鮑石亭址への道のり

雁鴨池からだと大通りを南下し、山間の幹線道路を通ることになる。歩道はなく、車もかなりのスピードを出すので恐かった。6キロほどの道のりだ。

山間の道路にあったトンネル

山間の道を自転車で駆け抜けた。

鮑石亭址で黄昏る

時刻は夕暮れ間近。寒くて閑散期も関係しているのか鮑石亭址には観光客が全くいなかった。入場料は1,000ウォンでチケットカウンターがあるが、閉まっており無料開放されていた。

鮑石亭址の曲水の溝

この石の溝に水を流し、杯を浮かべて詩を吟じたという。

鮑石亭址の敷地内は曲水の溝を除けば何もない。観光は一瞬で終わったが、鮑石亭址の落ち着いた雰囲気が気に入り、しばらくうろうろしていた。

鮑石亭址内の落ち着いた雰囲気

できることならここでキャンプをしてみたい。

鮑石亭址の落ち着いた雰囲気はなかなか良かった。

R647+Q6 キョンジュ市, 大韓民国 キョンサン北道

↑鮑石亭址↑

慶州市内へ戻る

自転車を返却するために慶州市内に向かって自転車を漕いだ。

帰り道には綺麗な夕日を見ることができた。

水面に映る夕日

水面に映る夕日

市内にはガイドブックに載っていないような場所にも陵があった。あちらこちらにあるようだ。

夕日に映える陵も美しい

夕日に映える陵も美しい。

自転車を返却、大衆食堂で夕食を食べる

18時ちょっと前にレンタサイクル屋に到着した。まだ営業をしているようだったので安心した。返却時は自転車とロック用の鍵を返却するだけ。

自転車返却後は慶州の繁華街を歩いた。慶州にも繁華街がある。ソウルや釜山と比べると規模は小さいが、アパレル店やレストラン、各種ショップなど必要なお店は揃っていた。

慶州の繁華街

宿の近くに大衆食堂があったので夕食を食べた。ジャージャー飯を注文した(6,000ウォン)。ジャージャー麺が4,000ウォンであるのに対し、ジャージャー飯は6,000ウォン。麺をご飯に変えるだけで2,000ウォンも値上がりする。

ジャージャー飯

生の玉ねぎの使い道が分からなかった。

慶州中央市場の屋台で追い飯をする

大衆食堂のすぐそばに慶州中央市場があったので寄ってみた。精肉や魚介類、野菜などを取り扱う大きな市場だ。日が沈んだ後だったので、市場らしい活気は感じられなかった。

慶州中央市場の様子

交差点側でナイトマーケットが開かれていたので行ってみた。屋台が15店舗ほどあり、屋台によってはかなりの行列ができているところもあった。

慶州中央市場で開かれていたナイトマーケット

慶州中央市場で開かれていたナイトマーケット

慶州中央市場で開かれていたナイトマーケット。

中でもかなりの行列ができていたのはサムギョプサルキンパプの屋台。焼きたてのサムギョプサルをその場でキンパプに包んでくれる。一本3,500ウォンと良心的な値段だ。20分ほど並んで買ってみた。

行列ができていたサムギョプサルの店

行列ができていたサムギョプサルの店

サムギョプサルキンパプ

思ったよりサムギョプサルの味がしなかったことが印象的だった。

宿に戻り就寝

宿に戻ってきた。

床暖房が効いていて暖かかった。シングルルームで1泊3,000円程だが、ベット・シャワールーム共に清潔で快適に過ごせた。朝食も付いている。建物や設備が新しかったので最近できたホテルなのかもしれない。

Inn Gyeongju Guest House|Agoda

ベット・シャワールームも清潔だった

ベット・シャワールームも清潔だった

ベット・シャワールーム共に清潔だった。冷蔵庫と湯沸かし器もある。

玄関がある

玄関もある。玄関の横にあるのは洗面台。

宿の朝食

朝食も付いている。

翌日は慶州駅9:16発の列車で安東へ向かう。

 

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